こんにちは。今回は冊子の形状についてお話をさせていただきます。
まず、冊子の形状(綴じ方)には大きく分けて2種類があります。
綴じる辺が長い「長辺綴じ」と、綴じる辺が短い「短辺綴じ」です。
「長辺綴じ」も「短辺綴じ」もさらにタテ型製本とヨコ型製本に分かれますが、今回は「短辺綴じ」のヨコ型製本についてご紹介します。
1.ヨコ型製本の利用例
流通するほとんどの書籍は「長辺綴じ」の「タテ型」となっていますが「短辺綴じ」の「ヨコ型」の本もないわけではありません。
ヨコ型製本の代表的な利用例を挙げてみましょう。
写真集・イラスト、画集・絵本・説明書
どれもビジュアルに重きを置いた書籍となっています。説明書も図解を多く入れたものに使用される傾向があります。
2.ヨコ型製本の特徴
ページを見開きにした際に左右に大きく紙面をとれるため、パノラマ的な展開ができることが特徴です。
例えばA4のタテ型の場合、ページを開くと縦297×横420mmとなりますが、ヨコ型になると縦210×横594mmとなり、横が約1.5倍ワイドなサイズになります。
このワイド感を利用してダイナミックな演出が向いている形式です。
3.ヨコ型製本を活かした演出
写真集、画集であれば「横型の構成の多い風景写真、風景画」などに最適です。
同じく「風景写真を多用する旅行ガイド」にも向いています。もちろん「ヨコ型の人物写真もダイナミックな演出」が狙えるでしょう。
「イラスト、絵をメインとする絵本」にもヨコ型製本が活用できます。実際、ヨコ型製本の多くは絵本が占めています。
「会社案内や記念誌」でも活躍の場が増えています。ヨコ型の紙面は「ストーリー性を持たせた紙面構成」に向いているため、組織の歴史や、成長の過程を「一覧性のある展開」で構成できます。
グラフや年表などを「ビジュアルで展開すると印象に残る」紙面が期待できます。
ヨコ型冊子が希少ため、「珍しさからインパクトを持たれる」効果がありますので、若者向けのリクルート冊子やメニュー等への活用もおススメです。
4.ヨコ型製本の向いていない場面
グラフィカルな紙面づくりに効果的な反面、細かい字を読ませる紙面には向いていません。
小説や論文などに代表されるような文字主体の場合は「長辺綴じ」のタテ型が無難です。
また、読む際には横にスペースをとってしまう形状のため、サイズにもよりますが展示会や説明会では「読みにくい」と感じられる場合があります。
ページを開いた場合、読み手にとってはバランスの悪い姿勢になるので、立った状態で読むものではないと言えます。
そのため、ある程度スペースや時間に余裕のある際に読まれるものを想定するのが良いと思われます。
5.ヨコ型冊子のご相談は是非弊社まで
弊社では、クライアントの意向だけでなく、利用者の視点に立ってご提案をさせて頂きます。
パンフレット.comサイトでは品目にはしておりませんが、もちろんヨコ型冊子の作成も行っております。業界でもあまり対応していない「ポケット付きのヨコ型冊子」などの作成も可能です。
冊子の作成時には福岡パンフレット制作.comまで、お声がけ・ご相談ください。